眉アートメイク

 化粧をするときに私が最も神経を使うのは「眉」だ。顔の印象を決めるパーツとして手を抜けないのだが、どうも持って生まれた自分の眉がいまひとつ気に入っておらず毎朝苦戦してきた。この状況を打開すべく半年前、思い切って眉にアートメイクを施してもらった。アートメイクとは直接皮膚に色を入れる施術方法であり、汗や水で落ちることがないのが最大のメリット。スポーツしても入浴しても消えない眉は予想以上に快適で、ほんのちょっぴり自分の顔に自信をもてたので今回はこのエピソードを紹介したい。
 アートメイクは半永久的に消えない刺青(タトゥー)と同義と思いこんでいたので、完全に自分には無縁と決め込んでいたのだが、そんな私が実行に移そうと思った理由は3つある。
 1つ目は修正可能であるという事実。皮膚から2mm程度の深い層に色素を入れるタトゥーと違い、アートメイクで色を注入するのは0.02~0.03mm程度のごく浅い層なので、1~3年で薄くなるという。今は最善と思った眉が流行遅れになった場合のリカバリーがきくなら悪くないと思えた。
 2つ目は私のお気に入りのストレッチ系ユーチューバーのオガトレさんが眉アートメイク施術の様子を配信していたのを見たからだ。実際にはどんなことをするのかを動画で目にして実感がわいたことに加え、配信で人目にさらされている彼が、いろいろな努力を重ねて垢抜けていく様子に刺激を受けた。
 3つ目は老後対策。これからの人生、どんどん無駄なものをそぎ落として最後に残るのは自分のカラダひとつになる。やがて毎日化粧をする生活も終わるだろう。そこに向かうにあたり、眉がキリっと整っているということだけでも、ほんの少し自分をささえてくれるはずだ。子育てが終わったという時期的な要素も、自分に課金する行動の背中を押した。
 美容クリニックでの施術を2回受けて約半年後の感想は実に満足である。想定外だったのは、第三者が物差しをあてて中央をとってから慎重にデザインしてくれた眉は、左右反転した鏡に映る自分が描くそれとは別物に見えたこと。顔全体のバランスは期待した以上によくなったので、日々の化粧は劇的に楽になった。大好きな温泉やサウナに行っても消えない眉は自分に自信を持たせてくれる。近しい人ほど素顔を見せる機会が多い。一番大切な人にみせる素顔をちょっぴりレベルアップできたことが、何よりも嬉しい。

otona_rinoko

50代からの美しい生き方を試行錯誤している美術系兼業主婦です。
20~40代は子育てに「時間をあげる」と割り切り家庭優先の生活を送ってきました。ですから、高学歴ながらさほどのキャリアを積まないままこの年齢になりました。2人の息子が社会人になり、これからの時間は自分のものです。この年齢の私だからこその話題を、健康、趣味、インテリア、人間関係、終活、お金などをテーマに綴ります。
「いつもあなたのおとなりに」大人の心を語ります。

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